GNU、30周年を迎える 65
ストーリー by headless
生誕 部門より
生誕 部門より
GNUが27日(東部標準時)で30周年を迎えたそうだ(GNU 30th anniversary celebration and hackathon、
本家/.)。
リチャード・ストールマン氏がUnix互換ソフトウェアシステム「GNU(Gnu's Not Unix)」の開発を宣言したのが1983年9月27日。それから30年が経過し、意識しているかどうかにかかわらず、何らかの形でFree Softwareに触れたことのない人を見つけるのが難しいほどに広がりを見せている。30周年を記念して、Free Software Foundationでは28日と29日にMITで記念イベントを開催するとのことだ。
リチャード・ストールマン氏がUnix互換ソフトウェアシステム「GNU(Gnu's Not Unix)」の開発を宣言したのが1983年9月27日。それから30年が経過し、意識しているかどうかにかかわらず、何らかの形でFree Softwareに触れたことのない人を見つけるのが難しいほどに広がりを見せている。30周年を記念して、Free Software Foundationでは28日と29日にMITで記念イベントを開催するとのことだ。
原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:5, 興味深い)
RMSの主張は原理主義的、理想主義的、極端と見られることが多いけれど、
ソフトウェアの自由に関する様々な議論って、
結局は、ビジネスとRMSの間に立って現実的な場所を探る作業になってることが多い気がする
だから、RMSの意見には賛同しないことが多いけど、
彼がいなくなったら、あるいはFSFが力を失ったら、
ソフトウェアの自由は、なし崩し的にビジネスの都合に飲み込まれてしまいそう
賛同できないけど、がんばれRMS!
Re: (スコア:0)
>ソフトウェアの自由は、なし崩し的にビジネスの都合に飲み込まれてしまいそう
え?それが理想なんですけど
生活するために金が必要ですけどコード書いて生活できてんの?ん?
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
同時にコンピュータというものの採算ラインが現状とはまるきり違ってくるからコンピュータ自体がそれほど普及しないし、当然市場自体が小さいよ?
それでコード書いて生活できんの?ん?
Re: (スコア:0)
コンピュータ自体がそれほど普及しないし、当然市場自体が小さいよ?
'80年代に生きてるのかね
Re: (スコア:0)
コンピュータ自体がそれほど普及しないし、当然市場自体が小さいよ?
'80年代に生きてるのかね
ソフトウェアの自由がなければその80年代と状況はあまり変わってないんじゃないかな。
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:2, すばらしい洞察)
それは違うと思う。
特に今の一般の「コンピュータに詳しくない」層の普及の原動力はインターネット状での「サービス」が目的であって「ソフトウェア」じゃないですからね。
ある程度詳しい人以上の、フリーソフトばんばん使って色々便利に使いこなしてる層は80年代と数はそんな大差無いとしても、全体でみるとかなり変わってると思いますよ。
RFC などのドキュメントに載るコード
*BSD のネットワークプロトコルスタック
routed / gated / ...
BIND / unbound / ldns / ...
sendmail / qmail / postfix / ...
CERN httpd / NCSA httpd / Apache httpd / nginx / ...
NCSA mosaic / Netscape Navigator / Firefox / ...
OpenSSL / GNU TLS / ...
PGPi / GPG / ...
compress / zip / gzip / ...
perl / python / ruby / tcl / lua / ...
pcc / gcc / clang / ...
gdb / ...
cvs / subversion / git / mercurial / ...
make / diff / patch / ...
vi / emacs / vim / eclipse / ...
TeX / LaTeX / ...
:
:
etc
もしこれらが存在しない、あるいは有料、あるいは特許等によって同等品の開発や使用が制限されていたならば
そもそも「コンピュータに詳しくない」層はその「サービス」を見ることもなかったと思います。
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
コピーレフトでは、フリーソフトの対価として金銭を要求する事は、禁止されていないはずです。
必要ならフリーソフトをCDやDVDで発売する事を禁止していないはずです。
禁止しているのは、ソースコードを渡さないという行為だったはずです。
また変更したソースコードは、必ずしも公開する必要は無く、公開や譲渡を依頼された際に拒否できないという話だったはずです。
Re: (スコア:0)
いくらでも再配布できるから一次配布が有料だとしても無料と同じ
GPLの中身も知らないようだから勉強しなおした方がいいな
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
逆に、他人の書いたGPL(あるいはBSDでも)なソフトを有料で売ってもかまわないですよ。
たんなる横流しで金を取るのが難しいと思えば、なんか考えて付加価値をつけても構わないですし。
サポートでも投票券でも。
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
請負で、顧客が再販を目的としなかったら普通のソース渡しの請負と変わらんよ?
Re: (スコア:0)
青空文庫にある本でも普通に書店で売ってますからねえ。 何らかの付加価値が付けば売り物になるとおもいますが。
物が物だからソフトウェアそのものじゃなくて、保守だったり、ソフトを載せたハードウェアになっちゃいますが。
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
スラドのコメントが馬鹿すぎる…
なし崩し的にビジネスの都合に飲み込まれるのが理想?
そのビジネスが黒字になり、会社が倒産せず、永遠にソフトを買えるなら、理想だな。
ただしビジネスには常に競争原理が働く。
つまり、赤字や倒産もあれば、素人作(まあ会社員も多いが)のフリーソフトとの競争もまた必然。
Re: (スコア:0)
フリーなのとプロプライエタリなのが共存するんじゃだめで、フリーなのが絶滅するのが理想なんですか?
Re: (スコア:0)
有料のソフトウェアと無料のソフトウェアがあれば、ふつうの人は無料のソフトウェアを選ぶ。そうなれば、有料のソフトウェアの売り上げは大打撃を受ける。
究極的には、共存なんて無理。有料のソフトウェアが生き残るためには、無料のソフトウェアには消えてもらうのが理想。
Re: (スコア:0)
その無料ソフトで相手と競争するのがMSなどの会社なのは皮肉だな。
Re: (スコア:0)
俺様のソフトが売れない現場を憂いてるわけですね。
同等のことが、同等の労力で実現できるなら、そりゃ無料ソフトが
選択肢に入るわ。
それがわからないから、無料ソフトが消えないんだよ。
無料ソフトに消えてもらいたきゃ、血反吐を吐くまで工夫しろよ。
消えてもらうなんて、夕日の沈む海岸でバカヤローと叫ぶ人レベルだ。
Re: (スコア:0)
違法ダウンロードされた分だけ売り上げが減ったって言ってる音楽業界よりひどい考えだな。
Re: (スコア:0)
その理想の世界のソフトウェア開発環境は高価そうだなー
Re: (スコア:0)
> 生活するために金が必要ですけどコード書いて生活できてんの?ん?
俺は金がなくても生活できるのがいいな。
理想もつなら高くもてばいいのに。
不思議ちゃんの考えることってほんと不思議。
Re: (スコア:0)
昔はフリー精神素晴らしいと無邪気に考えてたが今はこの考え方に近くなってる。
競合に究極的な薄利多売をする連中がいればそりゃソフトウェアの金銭的価値は減るよ。
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
フリーソフトウェアがなくて存在したはずのフリーソフトウェアと同じ高さに立って商売するか、フリーソフトウェアがあってその上に立って商売するかの違いでしかないよ。
後者だとフリーソフトウェアの上に立たないという選択肢は辛いというある種の強制があるけど、コンピュータの数は前者よりずっと多くてハードウェアが安い。
Re:原理主義的だけど、基準点でもある (スコア:1)
そりゃ、無料で作れる程度のソフトウェアしか作れなければ、競合するよね。
音楽や漫画や動画や小説など、アマチュアの表現欲求に基づく行為として無料でいくらでも公開されてるけど、
それにプロが反対するなんて話はあまり聞かないですよね。
Re: (スコア:0)
>ソフトウェアの自由は、なし崩し的にビジネスの都合に飲み込まれてしまいそう
え?それが理想なんですけど
生活するために金が必要ですけどコード書いて生活できてんの?ん?
自分がコード書いて生活できなかったからといって、
大勢がコード書いて生活できている事実から目を背けたらだめだと思うんだ。
RMS!RMS! (スコア:1)
昨今話題のバックドア問題とかもRMSがずっと指摘してたよね
どんどんディストピアめいている世の中で誰も彼を笑えない
Re: (スコア:0)
予言の類いは外した物もちゃんと集計しないと意味が無い。
Re: (スコア:0)
違うでしょ。
当たった予言にいたる根拠の道筋が正しいのか妄想なのか、でしょ。
おっさんホイホイ (スコア:1)
昔は、GNUと言えばなんといっても gccで、OS付属のpccとベンチマークテストやりまくってましたね。
初期のころ、日本で啓蒙活動をやっておられた引地夫妻は現在どうしておられるんだろう?
Re: (スコア:0)
Think GNU HTML化されてますね
http://x19290.appspot.com/think-gnu-distribution/html/tga00.html [appspot.com]
すごい (スコア:0)
おめでとうございます。そういえば、GNU/OS 1.0.0のリリースノートとか、GNU/Hurd 1.0.0の完成宣言って、どこでしたっけ? 見返してみたいな。
# え?
Re:すごい (スコア:5, 参考になる)
ちょうど本家でもストーリーが立っていて [slashdot.org]、GNU/Hurd 0.5 がリリースされたそうな。
もう30年すれば1.0が出るかも?
ストールマンは1953年生まれなので、90歳まで長生きしてもらえば…。
お約束 (スコア:0)
gnuplotはGNUではない
Re:お約束 (スコア:1)
リチャード・ストールマンはGNUそのものである
Re: (スコア:0)
Unixじゃない Unixじゃない 本当のことさ
Hurd (スコア:0)
というか、Hurdを作る気はあるのか? いや、あるんだろうけど、もう無理ってみんな分かってるだろ。素直に敗北宣言出した方がすっきりするだろうに
Re: (スコア:0)
結局Hurdの失敗原因ってなんだったんですかね?
Wikipediaでは開発方式の問題だとか、RMSによるデバッグが難しい発言なんかが取り上げられてますけど。
それにしたって、未だになんとか動くよっていうレベルしかできてないのはGNUの開発能力考えたらむしろおかしい。
本当にやる気なくしちゃったんでしょうか。
Re:Hurd (スコア:2)
Re:Hurd (スコア:1)
達成すべき事項・規模が大きいのに、マネするお手本がなかったプロジェクトだからだと思ってる。
もう少しいうとアイデアからのスクラッチの開発能力は大して無いと思うな。
POSIX互換を最初にやらない宣言した段階でOSのデザインも自分でやることになったけど、
実際にはどう違うものにしたかったのかのはっきりした考えがなかったのにスタートしたように想像してる。
Re:Hurd (スコア:1)
確かにシステムデザインは難しいわな。
「度重なる仕様変更で(ry」とか想像しちゃう。
Re: (スコア:0)
ハードなプロジェクトだということですね
Re: (スコア:0)
マンパワーの大部分がLinuxカーネルに流れた、のかも
Re: (スコア:0)
ストールマンはカーネル以外は概ね完成していて、カーネルの開発で苦労しているところにLinux(カーネル)が登場した、って言ってたよ。
だから「GNU/Linuxと呼べ」って言ってたね。
Re: (スコア:0)
カーネル以外は商用UNIXのクローンばっかりじゃん…。
Re:Hurd (スコア:2)
クローン? どう考えても上位互換でしょう。gcc が無かったらどれほど悲惨な世の中が続いていたことやら。
Re: (スコア:0)
それがGNUの目的なんじゃないの?
ずっとそうだと思ってた。
GPLを採用するソフトウェアは思想に(ある程度)賛同して採用してるだけでGNU自体は有用なソフトウェアを“自由”にしてるだけだと。
Re: (スコア:0)
その理解であっているはずです。
UNIXが便利なので、その真似をして、かつフリーなソフトウェアの開発が目的であったはず。
いわゆる、ハッカー文化でのコピー自由や変更自由や個人での改良を可能にするためにはソースコードを自由にやりとりできる環境を整備する必要があるのでという目的で始まったプロジェクトだと思っています。
バグや必要だと思った機能追加や改良を自由かつ、タダ(か安価)に行うためには、自由にソースコードにアクセス可能なソフトである必要から、自由なOS(kernelとそれに付属するソフト群)の開発を行おうとしたはずです。
Re:Hurd (スコア:1)
Linuxカーネルの登場でGPLなUnixクローン一式が一通り揃っちゃったから、GNUの目的は達成されちゃったんだよね。
その時点でもはやHurdは学術的な興味以外では力を入れる意味が無くなってしまった。
Re:Hurd (スコア:3, すばらしい洞察)
補足すると、GNUのきっかけはそれまでUNIXを無料で自由に使える形で配布していたAT&Tが、コンピュータ事業への参入が認められてその後のUNIXの利用に高額なライセンス料を要求しはじめたことですね。
それまではBSDに代表されるようにAT&TのUNIXをベースにユーザー自身の手でいろいろな改良行われ、再配布も自由に行われていたことがいきなりできなくなってしまったわけで、
・ならばAT&Tが権利を持つコードを排除してライセンス料不要のUNIXを維持しようとしたのが各種BSDディストリビューション
・ならば自由に改良や再配布が可能なUNIXクローンをすべて自前で作ってしまおうとしたのがGNU
・ならば自分が理想とする教育用のUNIXライクOSを自前で作ろうとMINIXを作ったのがタンネンバウム教授
・ならばAT&Tにライセンス料を払って自前ハード向けのプロプライエタリな商用UNIXに改造したのが各種ハードベンダ
なのでベースをたどると商用UNIX含めどれも同じAT&TのUNIXに行き着くので、クローンに見えるのはある意味当たり前ですね。
Re:Hurd (スコア:1)
何を言ってるんだ、テスト勉強しかやることがない状況になればなるほど部屋の掃除が徹底されるのは誰もが認める事実ですぞ?
社会に与えた影響を考えればストールマンにノーベル賞を与えるべき (スコア:0)
ただし平和賞はいらない
Re: (スコア:0)
じゃあどの賞?
文学賞?
化学賞?
物理学賞?
医学生理学賞?
# うーむ、どれにも合致しなさそう...強いて言えば経済学賞?